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土用丑の日が2回もあるなんて、うなぎ商売に関わる人はお得です。江戸時代に平賀源内に夏には売れないウナギをウナギ屋がコンサルティングをお金を払って依頼したところ、土用の丑の日にはうなぎを食べて夏バテを防止しようとするキャッチコピーで爆発的に売れたということが都市伝説的に語り継がれていますが、実は日本国内で暑い夏の時期をきっちりと乗り切るためには、栄養価が高いと言われているウナギを食べるという習慣は、万葉集の時代に歌としても詠まれているようです。ただし、そこまで文化として根付いていなかったものを、平賀源内がうまく時代にマッチさせて、普及させたのは、バレンターンデーや恵方巻きと同じく、飲食業界のゴリ押しが功を奏したということです。キャッチコピーだけで売れるようになるのは不思議ですが、そのウナギ屋が大繁盛したことで、競合他社のうなぎ屋さんもパクって、業界全体が大盛り上がりしたというのは面白いとしか思えません。仕入れ価格の高騰が続いて、企業努力も限界の末、値上げに踏み切る企業も多い中、徐々に生産量が増えつつある養殖のウナギは量も価格も安定しているそうです。この時期はウナギ屋だけではなく、蒲焼の香りにそそられて、ついつい、かば焼き系のお魚を買ってしまうのは不思議です。暑いので、冷たいそばやうどん、冷やし中華やそうめんなど、この時期は冷たくて、ノドゴシが良いものばかりになりがちですが、精の付く食べ物はきちんと摂取したいところです。

# by blogpower2017 | 2017-08-03 13:16 | 裏本謙志